バンクシー展、社会風刺「心に来る」 初の週末、多くの来場者

 
映画のセットのような街並みを巡ってバンクシーの作品を楽しむ来場者=2日午前、郡山市・ビッグパレットふくしま

 郡山市のビッグパレットふくしまで開催中の「バンクシーって誰?展」は2日、開幕後最初の週末を迎え、多くの来場者でにぎわった。

 会場ではバンクシーが欧州や米国、中東で壁面などに描いたストリートアートを街並みごと再現している。個人所蔵の額装作品も展示しており、「シュレッダー事件」で話題となった「風船と少女」や代表作「ラヴ・イズ・イン・ジ・エア」なども並んでいる。

 ほとんどの作品が撮影可能で、多くの来場者がスマートフォンやカメラを持ち、お気に入りの作品を写真に収めていた。
 いわき市の会社員菅野貴敏さん(25)は「セットが細かく、バンクシーの作品を現地で見ているようだった」と話し、同市の会社員赤塚こうみさん(26)は「バンクシーの名前は知っていたが実際に作品を見るのは初めて。作品も社会風刺が効いていて、見ていて心に来るものが多かった」と話した。

 展示会は福島民友新聞社、福島中央テレビでつくる実行委員会の主催で、8月24日まで。時間は午前9時30分~午後5時(入場は同4時30分まで)。当日券は、一般1800円(土、日曜日、祝日2000円)、高校・大学・専門学校生1600円(同1800円)、小・中学生は1100円(同1300円)。問い合わせは実行委事務局(電話024・924・1100、平日午前9時30分~午後5時30分)へ。