戦国大名・蒲生氏郷を紹介「指南書」 若松の13中学校に配布へ

 
室井市長に指南書を手渡す岸実行委員長(中央)と星副実行委員長(左)

 会津の城下町の礎を築いた戦国大名・蒲生氏郷が奨励した自由市を現代風にアレンジした物産イベント「會津十楽」の開催などに取り組むサムライプロジェクト実行委員会は、入府430年記念として「蒲生氏郷指南書」を製作した。氏郷の生涯や37の隠れたエピソードを紹介する内容で、12ページ。1万部を製作し、今後、会津若松市内13の中学校に生徒全員分を配布する。

 氏郷は1590(天正18)年8月、豊臣秀吉の奥州仕置で会津に入った。キリシタン大名でもあり、レオの洗礼名を持つ。妻は織田信長の娘・冬姫。会津の町割りを進め、会津漆器や日本酒、絵ろうそくなど地場産業を興した。

 実行委は、氏郷の生涯や生き方を子どもたちに知ってもらおうと指南書を製作。独眼竜政宗と呼ばれた伊達政宗が刺客として送り込んだ16歳の少年を「年ゆかぬ身で命を捨て主命を遂行しようとした忠義は立派」と許し、伊達家に帰したなどとされるエピソードのほか、会津各地の「ゆかりの地」の地図も掲載した。

 実行委の岸敏恵実行委員長と星辰典副実行委員長(会津青年会議所理事長)は14日、市役所を訪れ、室井照平市長に完成報告した。岸実行委員長は「『へー』という内容が詰まっている。氏郷を掘り下げて知りたい人の役にも立つ」と話し、室井市長は「会津の伝統産業を興した先人の生涯を多くの人に知ってほしい」と述べた。

 會津十楽秋の陣中止

 実行委は、鶴ケ城で開催している「會津十楽」の秋の陣は、新型コロナウイルス感染症の影響に配慮して中止する。