4部門の受賞者たたえる みんゆう新聞感想文コンクール

 
表彰式を終え盾を手に喜びを新たにする受賞者=26日午前、福島民友新聞社

 第13回みんゆう新聞感想文コンクールの表彰式は26日、福島市の福島民友新聞社で行われた。新聞記事について自分の考えや意見をまとめた作品で入賞した児童生徒たちをたたえた。

 菊池克彦福島民友新聞社常務が「さまざまな情報が一つのページに載った『一覧性』という新聞の特徴は視野の広がりに役立つ。紙媒体に親しんでほしい」と述べ、最優秀賞に輝いた小学3・4年生の部の斎藤柚羽(ゆずは)さん(杉妻3年)ら4部門の最優秀、優秀の各賞受賞者に賞状を手渡した。

 審査長を務めた県中学校教育研究会国語専門部長の千葉英一北信中校長が「事実を正確に伝える記事に肉付けをしたのが皆さんの感想文。社会の事象に興味や関心を持ち、情報を見抜く力と考えを正しく分かりやすく発信する力を向上させてほしい」と講評した。

 各部門の受賞者を代表して、最優秀の受賞者4人が作品を紹介した。高校生の部の荒木田麗未(れみ)さん(相馬総合2年)は、墓の清掃や花を供えた様子をオンラインで確認できる新しい墓参りを取り上げた記事に関する作品「また来るね」を朗読した。生活の利便性を追求する現代においても、墓参りは「人と人とをつなぐということに主な役割がある」と意見を述べた。直接足を運ぶことは、会うたびに「顔を見れるだけで嬉(うれ)しい」と感謝してくれる祖母をはじめとした家族間の大事なコミュニケーションになるとして「また来るね」と言葉を交わすつながりの大切さを訴えた。

 コンクールは福島民友新聞社の主催、福島民友会の共催。今回は小中学校、高校の92校から計1520点の応募があった。