愛刀と2人の人物像語る 土方歳三、11代古川兼定の子孫が対談

 
「11代兼定は歳三さんと似ているところがある」と話した土方愛さん(左)と「兼定が心を込め打った刀を鑑賞してもらえるのはうれしい」と話したハーバートさん

 県立博物館で開催中の「新選組展2022」に合わせ、土方歳三の子孫で土方歳三資料館長の土方愛さんと、歳三の愛刀・和泉守(いずみのかみ)兼定(かねさだ)を作った11代古川兼定の子孫でフリーライターのハーバート真理子さんが30日、会津若松市の同博物館で対談した。2人は歳三、兼定の人物像を語り、「皆さんにも語り継いでもらい、歴史に関わる美術品を日本国民として守っていただきたい」と話した。

 対談は「ダブル子孫で語る~土方歳三と和泉守兼定」と題して開かれ、抽選で選ばれた約100人が聴講した。和泉守兼定は歳三が会津藩主松平容保(かたもり)から授かった刀で、会津藩士でもあった刀工・11代古川兼定によって作られた。土方歳三資料館が所有しており、今回の新選組展2022でも展示されている。

 対談の中で土方さんは兼定について「作風を見ると新しいことに好奇心を持ってチャレンジしていることがうかがえて、歳三さんに似ているところがある」と説明。「歳三さんが最後まで大切にしていた刀が11代兼定の刀というのは一つの縁というか、ぴったりだったと思います」と述べた。

 また、兼定の人柄を表すものとして、博物館担当者が兼定の和歌「一槌(ひとつち)も無惰(むだ)をハ(ば)打し(うたじ)大丈夫(ますらお)か(が)守(まもり)となさん太刀(たち)とおもヘハ(えば)」を紹介した。ハーバートさんは「刀は鉄砲に負けたが、武士の誇りを守り、命を守るもの。(使う人を)心を込めて守るという思いがこもっている」と読み解いた。展覧会は9月19日(月曜日休館、9月19日の祝日は開館)まで。