楢葉・木戸川「アユ釣り」21年復活へ 震災後初、稚魚約2万匹放流

 
木戸川の風物詩アユ釣り復活に向けて放流される稚アユ=27日午前、楢葉町

 楢葉町の木戸川漁協は27日、町内を流れる木戸川にアユの稚魚約2万1000匹を放流した。放流は10年ぶりで、東日本大震災、東京電力福島第1原発事故後は初めて。来年6月下旬のアユ釣りの解禁を目指す。

 原発事故後は県の自粛要請を受け、アユ釣りの解禁は見送られている。漁協は、2013(平成25)年から本格的にアユの放射性物質検査を実施。放射性セシウムは18年以降、500グラム当たり20ベクレル~検出限界値未満で推移している。1キロ換算でも基準値(1キロ当たり100ベクレル)を安定して下回っているため、県と協議の結果、放流にこぎ着けた。

 来夏にアユ釣りが再開すれば震災後で避難指示が出された自治体では初となる見通し。同漁協鮭ふ化場長の鈴木謙太郎さんは「木戸川のアユは引きが強く、食べてもおいしい。夏はアユ、秋はサケを軸に再び町がにぎわえば」と願った。