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女神山
< 標高 599.4m >
(川俣町・伊達市月舘町)


達南地方に機織りを伝えたとされる小手姫を祭る女神山。頂上に近づくにつれ玄武岩が見られる
   
山を楽しむ
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歴史ロマンと山野草を満喫
     
   

 その昔、達南地方に養蚕と機織りなどの織物技術を伝えたとされる小手姫を供養する山としてその名が付けられた女神山。川俣町と伊達市月舘町にまたがり、山開きでは県内外からの愛好家が集まる。
 約1400年前、第32代崇峻天皇の妃(きさき)の小手姫は政変で崇峻天皇が亡くなった後、わが子の蜂子皇子を追い達南地方を訪れた。その際、村人たちに機織りの技術を教えたと言い伝えられている。
 約1時間の登山コースを経て山頂に着くと玄武岩が並び、「いぼ石」と呼ばれる小手姫のご神体が祭られている。
 植物がかれんな花を付けるこの時期、登山コースではさまざまな山野草を楽しめる。タンポポの原種なども見つけることができ、愛好家は目を凝らして歩みを進める。女神山の整備を続けている「女神山を愛する会」の蓮沼昇会長はほぼ毎日、女神山を歩く。植物に深い知識を持つ蓮沼会長と歩くと、何げなく生える植物がさまざまな価値を持っていることに気付く。
 大きな玄武岩が転がっている山頂からは飯野町の千貫森や天井山、川俣町の花塚山、伊達市霊山町の霊山などが一望でき、視界の良いときは吾妻連峰の美しい山並みまで広がる絶景だ。
 ふもとには川俣町指定天然記念物の「秋山の駒ザクラ」がある。樹齢400年以上で、高さは19メートル。山開きでは山頂から戻る際に駒ザクラを回って帰るというのが定番のコースとなっている。

     
4月後半の満開時期に多くの観光客が訪れる秋山の駒ザクラ。樹齢400年以上の古木は花の時期が終わった今でも雄大な姿は必見
■参考コース・時間
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秋山集会所(10分)→堀切登山口(50分)→女神山山頂(30分)→椚平登山口(15分)→秋山の駒ザクラ(25分)→秋山集会所 ※秋山集会所、椚平登山口には駐車可能。月舘口から15分で堀切登山口に合流する
■問い合わせ先
 ▽
川俣町役場産業課=電話024・566・2111
 ▽女神山を愛する会・蓮沼昇会長=電話024・565・4227 
   
(2007年5月10日 〔山を楽しむ〕文・阿部裕樹 写真・一ノ瀬澄雄)
 

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