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鎌倉岳
< 標高 669m >
(古殿町)


町のほぼ中央にそびえている鎌倉岳。町のシンボルとして町民から親しまれている
   
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山頂に坂上田村麻呂の伝説
     
   

 古殿町の中央にそびえ、町のシンボルとして親しまれている鎌倉岳。四季折々の姿を見せ、ハイカーたちを出迎える。
 鎌倉岳の名は、尾根が鎌(かま)のように細く岩場(倉)があることに由来しているが、地元に残る見岳姫の昔話から名付けられたともいわれる。その昔、鎌倉から竹貫城に嫁いできた見岳姫が、故郷恋しさのあまり毎日泣いていた。見かねた家臣が、「あの高い山を登れば鎌倉が見える」と慰めたそうだ。以後、この山は鎌倉見岳山とも呼ばれ、4月の山開きの際に見岳姫祭りも開かれている。
 古殿町役場から鮫川を渡り、左手に見えるのが鎌倉岳。林道石井草・大作線を上がっていくと、駐車場などを備えた広場がある。そこまで車で上がり、登山を開始するハイカーが多い。
 広場の一角には、長寿の強清水がこんこんとわき出ている。長い間、変成岩が磨き抜いた名水は、登山者の渇いたのどを潤す。
 尾根に沿って進むと、遊歩道の分岐点が見えてくる。周回コースに入らず、直進して急こう配を登れば約5分で頂上に着く。頂上には10畳ほどのスペースがあり、そこから眺める蓬田岳や芝山など阿武隈の山々の絶景は見事。急登の苦しさも一気に吹き飛ぶ。
 一方、遊歩道は頂上を囲むように約1.5キロの左回りと右回りの周回コースが用意されている。途中にはカツラやケヤキの古木の森のほか、4月中旬から下旬にはイワウチワやカタクリの花が咲き誇る。

     
駐車場がある広場にわき出る長寿の強清水。こんこんとわき出る名水は登山者ののぼを潤す
■参考コース・時間
  町役場から林道石井草・大作線(徒歩で1時間、車で10分)→遊歩道駐車場(15分)→遊歩道分岐点を直進(5分)→山頂
 ※周回コースは約1時間
■問い合わせ先
  ▽古殿町産業振興課=電話0247・53・4620
   
(2007年6月8日 〔山を楽しむ〕文・小野伸一郎 写真・永山能久)
 

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