minyu-net

ホーム 県内ニュース スポーツ 連載 社説 イベント 観光 グルメ 健康・医療 購読申込  
 
   

雄国山
< 標高 1271.2m >
(北塩原村)


雄国沼北側にそびえる雄国山(中央)。山頂には展望台も設けられている
   
山を楽しむ
      > 福島四季だより > 山を楽しむTOP
 
ニッコウキスゲの開花間近
     
   

 1957(昭和32)年に国の天然記念物に指定された北塩原村の高層湿原・雄国沼の北側にそびえる雄国山。7月のニッコウキスゲの最盛期には多くのハイカーが訪れ、雄大な眺望と花々の競演を楽しむ。
 雄国山は、猫魔ケ岳の爆発でできた雄国沼の外輪山。沼の誕生は裏磐梯の湖沼群より古く、周囲の湿原にはニッコウキスゲ以外にもミズバショウやワタスゲ、レンゲツツジなどの高山植物が咲き誇る。江戸時代初期にかんがい工事が行われ、貯水ダムとしても利用された。
 登山口は4カ所。最もアクセスしやすい喜多方市側の金沢峠はオーバーユースによる自然環境のダメージを防ぐため、2005年度からマイカー規制とシャトルバスの運行を行っている。
 今回は同村の桧原湖南側の雄子沢入り口から「雄国せせらぎ探勝路」を歩いた。ブナの新緑がまぶしい登山道は比較的なだらかで、初心者でも歩きやすい。ホトトギスとセミの鳴き声が森に響きわたり、間もなく訪れる夏を感じさせる。
 約3キロで山頂と沼への分岐点に到着。つづら折りの樹木のトンネルをしばらく登ると、左側に沼が見えてくる。レンゲツツジが咲き始めた尾根を一歩進むごとに視界が開け、山頂では吾妻連峰や飯豊連峰、磐梯山を望む雄大な眺望が出迎えてくれた。沼の西側には木道が設けられており、湿原植物を気軽に楽しめる。間もなくニッコウキスゲが咲き誇る夏がやってくる。

     
地元の物産品が豊富な道の駅裏磐梯。約3キロ北には天然温泉が楽しめるラビスパ裏磐梯もある
■参考コース・時間
 ▽
雄子沢入り口から分岐点(1時間)→山頂(20分)※分岐点から約1キロで湿原に到着。約800メートルの木道は一方通行で歩きやすい。
■問い合わせ先
 ▽
北塩原村観光政策課=電話0241・32・2511
 ▽喜多方市観光課=電話0241・24・5200
   
(2007年6月15日 〔山を楽しむ〕文・宍戸正彦 写真・吉田義広)
 

購読申込

ご購読申し込み

会社案内
会社概要
支社・支局のご案内
広告資料|▶バナー広告
社内見学|▶移動編集局
民友愛の事業団
福島民友メールアドレス
窓の投稿


 

福島民友新聞社

〒960-8648 福島県福島市柳町4の29
ネットワーク上の著作権(日本新聞協会)
国内外のニュースは共同通信社の配信を受けています。

このサイトに記載された記事及び画像の無断転載を禁じます。copyright(c) THE FUKUSHIMA MINYU SHIMBUN