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安達太良山

< 標高 1700m >
(二本松市など)


「乳首山」の異名で親しまれる安達太良山頂。高村智恵子が愛した「ほんとの空」に浮かび上がる山頂に登れば、360度の大パノラマが登山客を魅了する
   
山を楽しむ
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千変万化する紅葉の味わい
     
   

 四季折々の豊かな自然が世代を超えて愛される「日本百名山」の一つ安達太良山は木々が色づき、錦秋の季節を迎えている。県内外の登山客らでにぎわう紅葉スポットを巡った。
 あだたら山の会副会長の阿部健さん(57)にガイドをお願いし、二本松市の奥岳登山口からゴンドラに乗って薬師岳を経て山頂に登り、くろがね小屋、勢至平に下りるコースを選んだ。
 木々は登山口付近まで色づき、期待を膨らませながら薬師岳に着いた。眼前に広がったのは期待通りの光景。まるで赤や茶、黄色の糸を織り込んだじゅうたんを敷き詰めたような美しい紅葉が待ち受けていた。空には智恵子抄に登場する「ほんとの空」。周囲では行楽客らが感嘆の声を上げ、代わる代わる記念撮影していた。
 高山植物の草紅葉に重い足取りを後押しされ、山頂に到着。360度の大パノラマを楽しんだ後、くろがね小屋に向かった。
 牛の背、峰の辻を経て、くろがね小屋に近づくと、阿部さんお薦めの絶景が出迎えた。岩肌がむき出しになった鉄山と紅葉のコントラストが映える小屋周辺と、ナナカマドやドウダンツツジなどの真っ赤な葉が沢伝いに厚く連なる通称・振り子沢だ。小屋で岳温泉の源泉につかり、紅葉を見上げると、疲れた体がひときわ癒やされた。
 小屋管理主任の佐藤敏夫さん(54)は「色彩がはっきりし、ここ数年で最もきれい」と太鼓判を押す。場所によって千変万化する紅葉の味わい。安達太良山が最も輝く秋を満喫した。

     
美しい紅葉に抱かれたくろがね小屋。紅葉を見ながら岳温泉の源泉につかれば、登山で疲れた体もひときわ癒やされる
■参考コース・時間
 奥岳登山口(10分・ゴンドラ利用)→薬師岳(1時間30分)→安達太良山頂(20分)→牛の背(30分)→峰の辻(40分)→くろがね小屋(30分)→勢至平(1時間)→奥岳登山口 
■問い合わせ先
 ▽くろがね小屋=電話090・8780・0302
 ▽あだたら高原スキー場=電話0243・24・2141
   
(2007年10月26日 〔山を楽しむ〕文・高橋裕三 写真・吉田義広)
 

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