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日隠山

< 標高 602m >
(大熊町)


双葉郡の名山として昔から親しまれている日隠山。山開きには大勢の地域住民が参加する
   
山を楽しむ
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登山道は会津へ続く塩の道
     
   

  登山口は、桜や紅葉の名所・坂下ダムにある。毎年山開きが行われる4月29日には、大勢の登山愛好者が登山口での式典に臨み、山頂を目指す。
 登山道は昔から「鉄の径(みち)、塩の径」として、会津まで続く街道だったという。登り始めると、最初は薄暗い杉林に囲まれた「啼(な)き啼き」坂と呼ばれる急坂が続く。
 坂を上ると「桜窪」と呼ばれる風情のある尾根、「姥懐(うばふところ)」と呼ばれる風衝地帯など「古道」という呼称にふさわしい明るい登山道を歩く。登山開始から約1時間10分で登山道の名所の「参詣清水」に到着する。
 かつては往来する人馬ののどを潤した参詣清水でひと休み後、坂上田村麻呂ゆかりの「板付観音」を過ぎると、幹回り3.3メートルの白ブナの大木が目の前に姿を現し、雄大な自然を感じさせる。
 白ブナの大木まで到達すれば、山頂まであと一歩で、季節の花や鳥、木々が登山者を迎える。最後の難関は、修験者が修行した「天狗岩」付近から続く岩場で、整備された階段や手すりロープを利用しながら山頂まで登る。
 頂からは西に大滝根山や鎌倉岳など阿武隈山系の山々、東には新地町から広野町まで相双地方の街並みを一望できる。天候に恵まれた時は海を隔てたはるか北東方向に牡鹿半島や金華山も見ることができる。
 大熊町は来春までに、展望台や階段など初心者にも快適な登山道を整備する。

     
古道を思わせる「桜窪」付近の登山道。かつては鉄や塩を運ぶ交通の要所でもあった
■参考コース・時間
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坂下ダム登山口→桜窪(30分)→参詣清水(40分)→天狗岩(20分)→山頂(30分)
■問い合わせ先
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大熊町観光協会(大熊町商工会内)=電話0240・32・2870
   
(2007年12月14日 〔山を楽しむ〕文・渡辺哲也 写真・永山能久)
 

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