富岡・夜の森「桜のトンネル」見頃 例年より1週間早く

 
「桜のトンネル」ができた夜の森の桜並木=27日、富岡町

 富岡町のシンボル、夜の森地区の桜が27日、七分咲きとなり見頃を迎えた。原発事故による帰還困難区域のうち夜の森を中心とした特定復興再生拠点区域(復興拠点)の避難指示解除が4月1日に迫る中、例年より1週間早くお目見えした「桜のトンネル」が住民の帰還を待っているかのようだ。

 道路沿い2.2キロにわたってソメイヨシノが植えられている。原発事故で夜の森の大半が帰還困難区域となり、桜並木は一部を除いて柵越しにしか観賞ができなかったが、昨年1月に立ち入り規制が緩和され、全域で楽しめるようになった。

 桜は今週末がピークという。解除に合わせて4月1、2の両日に「夜の森さくらフェスタ」、同8、9の両日には「桜まつり」が開かれる。1~9日はライトアップされる。問い合わせは富岡町産業振興課商工観光係(電話0240・22・2111)へ。