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ふくしま里山物語
 かつて、人々の生活と密着し暮らしを支えてきた県内里山。燃料や農業に必要なものを得るために手を入れてきた。変わりつつある現在の里山の風景、森づくり、行事など、人と森のかかわりとともに、そこに息づく生物を紹介する。
【 28 】 ナメコ栽培
原木で天然に近い風味

ナメコ栽培

ナメコを収穫中の三浦正彦さん(右)と妻の芳子さん。杉の林床に並んだほだ木からつやのある鮮やかなナメコが生える

 秋の味覚キノコ。中でもナメコは日本人に最も親しまれているキノコのひとつだろう。スーパーなどで売られるナメコはおがくず栽培がほとんど。一般に流通することは少ないが、原木栽培は天然物に近い風味が特徴。ぬめりと歯応えがたまらない。
 会津若松市湊町原の三浦正彦さん(71)は、13年ほど前からナメコの原木栽培を始めた。初めは近所の人に分ける程度だったが、口コミで評判になり、毎年、買い求める人たちも少なくないという。

 管理に細心の注意払う

 現在、三浦さんがナメコ栽培するほだ木は約2500本。杉の林床に足の踏み場もないほど一面に並べられている。苦労は多く、収量を安定させるためには、原木の管理に細かく気を配る。天候にも大きく左右される。一晩で一気に大きくなり、奥さんの芳子さんと2人がかりで採りきれないこともあるという。
 三浦さんの本業は大工。原地区で土地を貸している別荘地の管理、補修も手掛ける。「40年もかかわっているから、みんな友達みたいなものです」と三浦さん。親子2代の付き合いも多い。都会から別荘に来たオーナーは手土産を持って三浦さんの自宅に立ち寄るという。帰りは土産を持たせる。「手作り野菜をどっさりです」と芳子さんが胸を張る。もちろん、極上のナメコもだ。
(写真と文・矢内靖史)
   ナメコ 
  モエギタケ科スギタケ属のキノコ。ブナなどの枯れ木や切り株などに群生。原木栽培では木の種類はあまり選ばない。
 
 

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