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ふくしま里山物語
 かつて、人々の生活と密着し暮らしを支えてきた県内里山。燃料や農業に必要なものを得るために手を入れてきた。変わりつつある現在の里山の風景、森づくり、行事など、人と森のかかわりとともに、そこに息づく生物を紹介する。
【 46 】 田舎暮らし
古民家とスローライフ

田舎暮らし

阿武隈の山懐に抱かれた自宅前で、愛犬とともにくつろぐ志賀夫妻。豊かな自然の中でスローライフを実践している=川内村

 自然豊かな川内村の郊外に「土志工房」はある。志賀敏広さん(61)と志津さん(55)夫妻が同村に移り住んだのは、19年前。磐越道工事で壊される運命だった古民家の移築場所を探し、たどり着いたのがこの場所だった。以来、2人はこの場所で自然素材を生かした作品を制作し、里山の自然のぬくもりを全国に発信し続けている。
 「一時代を築き、消えていくものを残したかった」と敏広さん。長年、陶芸を学び、住み慣れた京都から故郷の福島へ戻った。しかし、移築した古民家に住もうと思っていたわけではない。古民家の暮らしは、いろりの火を絶やさないおばあちゃんの存在があってこそなのだという。
 移築した古民家は現在、イベントサロンとして活用されている。工房には一年を通して来客が絶えない。中でも春は、2人の陶芸展に合わせて県内外から多くの人たちが集まってくる。古民家の中や近くの菜の花畑で行われるクラシックや邦楽のコンサートは、友が友を呼び、今では一大イベントになった。

 来客とのうたげが活力

 苦労は多い。しかし、「ここに来る人たちには、焼き物だけでなく、環境ごと買っていただいているんです」と敏広さん。来客とのいろりを囲んだうたげのひとときが、2人のスローライフを支える力になっている。
(写真と文・矢内靖史)
   土志工房 
  陶芸のほか手作り家具も手掛ける。陶芸教室は要予約。問い合わせは、電話0240・38・2661
 
 

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