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ふくしま里山物語
 かつて、人々の生活と密着し暮らしを支えてきた県内里山。燃料や農業に必要なものを得るために手を入れてきた。変わりつつある現在の里山の風景、森づくり、行事など、人と森のかかわりとともに、そこに息づく生物を紹介する。
【 49 】 信夫山
今も残る懐かしい風景

信夫山

羽黒神社の参道「御神坂」沿いには、歴史ある家や宮が並び懐かしい風景が広がる=福島市・信夫山

 福島盆地の中央に孤島のように浮かぶ「信夫山」。街中にある山でありながら、雑木林に包まれた懐かしい里山の風景が広がる。また、数多くの史跡や伝説などを持ち、福島市のシンボルと呼ぶのにふさわしい山だ。
 羽黒神社の参道「御神坂(おみさか)」沿いには歴史ある古い家々や宮が並ぶ。御山敬神会会長の小野等二郎さん(79)は、「六供」といわれるこの地で75代続く家柄。「昔はこの道しかなかったからにぎやかなものでした」と小野さん。小正月の未明に行われる暁参りの際は、月明かりの中、急な坂道を参拝者が行列を作った。

 信仰の山から憩いの場に

 近年、信夫山は信仰の山というよりも市民の憩いの場としての側面が強い。御神坂の大鳥居下の畑で小野さんが農作業をしていると、ハイキングやウオーキングを楽しむ人たちに声を掛けられることが多くなった。「毎日、決まった時間に会う人もいて、会わないと心配になるぐらい」とは妻のミヨさん。散策マップなどを片手に史跡を巡る姿も目立つという。
 小学校の遠足、部活でのランニング、恋人と見た展望台からの夜景、花見などなど、信夫山の思い出は人それぞれ。里山の原風景・原体験がそれぞれ違っているように。(おわり)
(写真と文・矢内靖史)
   信夫山 
  標高275メートル。羽山、羽黒山、熊野山の峰からなる。となりのトトロの主題曲「さんぽ」のモデル
 
 

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