ちまき(県北地方版)

 

 昔は端午の節句に作ったなぁという方もいるのでは? 今回は新潟方面から伝わったと言われる三角ちまきの紹介。土地によって作り方が違うそうですが、皆さんの地域ではどんなちまきですか?

 【難易度】★☆☆

 ◆用意するもの(10個分)

・もち米.........3合
・笹の葉.........20枚
・イグサ.........10本
・きな粉、砂糖、塩.........お好み量

 ◆作り方

(1)もち米はよく研いでザルに上げておく。イグサはしんなりするまで5分ほど水につけ、笹の葉もサッと洗う。
(2)ちまき一つにつき笹2枚、イグサ1本を使用してもち米を包む。
 〔包み方〕笹1枚を三角すいになるよう丸め、もち米を詰める。上を折って蓋をし、もう1枚をかぶせて両脇を手前から奥にねじって全ての端が手前にくるよう三角形を作る。
 〔縛り方〕イグサの先を少し長めにとって親指で押さえ、三角をそれぞれ巻くようにイグサをかける。真ん中に戻ったら縛って、最後に先に取っておいた方だけを輪にして結ぶ。

ちまきの縛り方

(3)(2)を10個作ったら5個ずつ束ね、ボールまたは鍋に入れて一晩水につける。
(4)翌日、鍋に(3)とたっぷりの水を入れて火にかける。沸騰したら弱中火で45~1時間ゆで、お湯から上げてしばらくつり下げておく。
(5)きな粉やすりゴマ、砂糖じょうゆなどお好みで。

 ◆ポイント

・笹の葉は表面がツルツルの方を内側にして使用する。
・もち米はゆでた後に膨らむので、詰めるのは8~9割くらいにする。
・中を開けてみて生米部分が残っていたときは、巻き直してもう一度ゆでる。
・ゆで上げた直後はもち米の粘りが足りないので、30分くらいたってからの方がもっちり感を楽しめる。常温で3~4日は保存可能。

 Profile【 本田悠さん 】
 環(まる)-自然と伝統の日々ごはん-主宰。福島市出身・在住。野菜が大好きで、自然栽培野菜を扱うレストランや助産院などでの調理スタッフを経て、会津の朝倉玲子氏のアシスタントとしてイタリアの家庭料理を学ぶ。現在、料理教室や料理イベントを中心に活動中。「おいしく楽しく"お達者に"」食から考える自然と健康がテーマ。

2019年5月号・Me&You「食卓の手仕事12ヶ月」より