たくあん

 

 大根の保存食としての代表、たくあん。家でも簡単に漬けられることをご存じですか? 大根を干すところからの手作業なので時間はかかりますが、市販の黄色いたくあんとは異なる、ご家庭の味を楽しめます。

 【難易度】

 ◆用意するもの(目安量)

・干し大根(葉の有無は自由).........2本(1,015グラム)
.........干し大根の6%(約60グラム)
・米ぬか.........干し大根の10%(101グラム)
・唐辛子.........お好み(1本)
・乾燥させた柿の皮.........お好み(2~3個分)
 ※( )内は今回使用した量

 ◆下準備

 大根は葉と実に分けてよく洗い、2週間以上干して乾燥させる。甘柿を食べたときの皮も捨てずに乾燥させ、取っておく。

 ◆作り方

(1)米ぬかに分量の塩を混ぜ合わせ、さらに唐辛子をハサミで細かく切り入れる。
(2)なるべく隙間が無くなるよう大根と葉を厚手の袋に詰め込み、ちぎった柿の皮と(1)をまんべんなく回しかける。
(3)空気を抜くように袋の口を閉じ、さらに袋を2重にしたら上から重しをかけ、涼しい場所で保管。2週間~20日くらいで食べられる。
(4)樽(たる)で漬ける場合も同じ手順で。

 ◆ポイント

・大根はしなるまで根気よく待つこと。ただし、凍(し)みないよう夜の間は室内に戻すなど工夫が必要。
・柿の皮で甘みを出すので、甘めが好みの方は多めに。
・市販の黄色いたくあんはウコン(ターメリック)が入っているので、黄色くしたい場合は少量混ぜると色づく。
・袋から出さずに漬けておけば、春先まで楽しめる。
・水分が出ないとカビが発生する可能性がある。重石が足りない証拠なので、3日すぎても水分が全然出ない場合は重石を増やす。重しの目安は大根の3倍程度。

 Profile【 本田悠さん 】
 環(まる)-自然と伝統の日々ごはん-主宰。福島市出身・在住。野菜が大好きで、自然栽培野菜を扱うレストランや助産院などでの調理スタッフを経て、会津の朝倉玲子氏のアシスタントとしてイタリアの家庭料理を学ぶ。現在、料理教室や料理イベントを中心に活動中。「おいしく楽しく"お達者に"」食から考える自然と健康がテーマ。

2019年11月号・Me&You「食卓の手仕事12ヶ月」より