あさりと菜の花のピラフ

 

 身近な存在の調味料「みそ」は、使い方や素材によって料理のバリエーションを無限大に広げてくれる頼もしい存在。近年、その健康効果は世界的に注目を集め、がんや生活習慣病の予防、老化防止や美白効果もあるという研究結果も。みその健康効果やおいしさを引き出す料理の研究に取り組む橋本ヨシイ先生が、みその魅力満載のレシピを紹介します。

 【栄養価】エネルギー348キロカロリー、食塩相当量1.5グラム ※一人分の値

 ◆材料 <4人分>

・米.........2合(300グラム)
・アサリ.........(殻付き)400グラム
 (A)
  酒......... 50ミリリットル
  
水......... 約200ミリリットル
・玉ネギ.........1/4個
・オリーブ油......... 大さじ1
・バター.........大さじ1
・みそ......... 大さじ1
 (B)
  アサリの蒸し汁+水.........400ミリリットル
菜の花......... 1/2束

 ◆作り方

(1)米は炊く30分前に手早く洗ってざるで水気をきる。
(2)アサリは海水程度の塩水で砂抜きをし、殻をこすりながらよく洗う。鍋に洗ったアサリと酒、水(A)を入れて火にかけ、口が開いたら貝の1/3量を残して身を取り出す。
 蒸し汁に水を足して400ミリリットルにし、みそを加えて溶かしておく。(B)
(3)深めのフライパンにオリーブ油とバターを入れて火にかけ、玉ネギのみじん切りを入れて炒め、米を加えてよく炒める。
(4)米が透き通るくらいになったら(B)を加え、ひと混ぜして強火で蓋をする。煮立ってきたら弱火にして、10分炊く。アサリ(殻付きとむき身)を手早く散らし乗せて蓋をして10分蒸らす。
(5)菜の花をゆでて1センチ位に粗く刻み、炊きあがったご飯に混ぜて器に盛りつける。

 【ワンポイント】

 旬のアサリはカルシウムや鉄、マグネシウムなどのミネラルを含み、うま味成分のコハク酸も多く含むことから新陳代謝を良くする働きがあります。一方、ほのかな苦みで春を感じさせる菜の花はビタミンAやC、カリウムなどを多く含み、春先の体調不良を整えるのに役立ちます。この2つの旬の素材を使ってみそ風味のピラフにすれば、コクと風味がUP!春の味わいたっぷりの「健康ご飯」になりますよ。

 Profile【 料理監修・橋本ヨシイさん 】
 福島学院大・食物栄養学科講師。郡山市在住。管理栄養士。1989年から「ヘルシークッキング教室」主宰。全国みそ健康づくり委員会のみそ料理レシピの管理、監修を行っている。
 〔協力紹介〕全国味噌工業協同組合連合会による「みそ健康づくり委員会」。みその効用や知識、レシピ、全国のみそ屋mapなど、みそのことならおまかせ!

2020年4月号・Me&You「橋本ヨシイ先生監修・健康おいしいみそレシピ」より