ナシゴレン(インドネシアの炒めご飯)

 

 身近な存在の調味料「みそ」は、使い方や素材によって料理のバリエーションを無限大に広げてくれる頼もしい存在。近年、その健康効果は世界的に注目を集め、がんや生活習慣病の予防、老化防止や美白効果もあるという研究結果も。みその健康効果やおいしさを引き出す料理の研究に取り組む橋本ヨシイ先生が、みその魅力満載のレシピを紹介します。

 【栄養価】エネルギー676キロカロリー、食塩相当量2.9グラム ※一人分の値

 ◆材料 <2人分>

温かいご飯.........茶碗2杯(300グラム)
・エビ.........4尾(約80グラム)
・鶏モモ肉.........100グラム
・玉ネギ.........1/4個
・ニンニク.........1片
・パプリカ(赤).........1/4個
・ピーマン.........2個
・青とうがらし.........1本
・ピーナツ.........約20粒
・パクチー.........少量
 (A)
  ケチャップ、酒.........各大さじ1
  豆みそ.........大さじ1
  (または米みそ.........大さじ1弱)
  ナンプラー.........小さじ2
  豆板醤.........小さじ1/2弱(好みで増減を)
・サラダ油(炒め用).........大さじ1
・卵.........2個
・サラダ油(目玉焼き用).........小さじ2

 ◆作り方

(1)材料の下ごしらえをする。
 ・エビは殻と背わたを取り除き、塩と酒(分量外)を少々ふりかけて4~5分おき、水気を拭いて2~3等分に切る。鶏モモ肉は1センチ位の大きさに、ニンニクと玉ネギはみじん切り、パプリカ、ピーマンは1センチ角に切る。
 ・青唐辛子は縦半分に切って種を除き、細かく刻む。ピーナツは粗く刻む。
(2)(A)の調味料を合わせておく。
(3)フライパンにサラダ油を入れて火にかけ、ニンニクと玉ネギを入れて弱火で炒める。しっとりしてきたら少し火を強め、エビと鶏肉を加えて炒める。
(4)パプリカ、ピーマンを加えて炒めたらご飯を加えてほぐしながら炒め、(A)を加える。全体によく混ざったら、皿に盛りつける。
(5)フライパンを洗って火にかけ、サラダ油を熱して卵を割り入れ、目玉焼きを作る。
(6)目玉焼きを(4)のご飯の脇に添え、砕いたピーナツ、青唐辛子を散らす。好みでパクチーを添える。

 【ワンポイント】

 残暑厳しいこの時期は、南国のお知恵を借りて体力を回復させましょう。ナシゴレンはインドネシアの"具だくさんピリ辛チャーハン"。具材にはエビや鶏肉、卵などのたんぱく源と、ビタミン、ミネラルの多い野菜やピーナツなどが入ります。本来はインドネシア特有の調味料と唐辛子でピリ辛に仕上げるのが特徴ですが、今回は風味豊かな発酵食品のみそを加え日本人の口に合うようにしました。さあ、栄養満点の"元気ご飯"を召し上がれ!

 Profile【 料理監修・橋本ヨシイさん 】
 福島学院大・食物栄養学科講師。郡山市在住。管理栄養士。1989年から「ヘルシークッキング教室」主宰。全国みそ健康づくり委員会のみそ料理レシピの管理、監修を行っている。
 〔協力紹介〕全国味噌工業協同組合連合会による「みそ健康づくり委員会」。みその効用や知識、レシピ、全国のみそ屋mapなど、みそのことならおまかせ!

2020年9月号・Me&You「橋本ヨシイ先生監修・健康おいしいみそレシピ」より