ホタルイカと菜の花の春ご飯

 

 身近な存在の調味料「みそ」は、使い方や素材によって料理のバリエーションを無限大に広げてくれる頼もしい存在。近年、その健康効果は世界的に注目を集め、がんや生活習慣病の予防、老化防止や美白効果もあるという研究結果も。みその健康効果やおいしさを引き出す料理の研究に取り組む橋本ヨシイ先生が、みその魅力満載のレシピを紹介します。

 【栄養価】エネルギー376キロカロリー、食塩相当量1.5グラム ※1人分の値

 ◆材料 <4人分>

・米.........2合
・昆布.........小1枚
 (A)
  麦みそ...............大さじ2
  (または米みそ)
  酒.........大さじ2
  みりん.........小さじ1
  しょうゆ.........小さじ1
・ホタルイカ.........200グラム
・ショウガの千切り.........1片分
*付け合わせ
 (B)
  菜の花、万能ネギ(小口切り).........適量
  白ごま、刻みのり.........適量

 ◆作り方

(1)米を洗って炊飯器に移し、2合の水量の目盛りより少ない水加減にして昆布を加え、30分おく。
(2)(A)の調味料を加えて2合の水加減に合わせる。菜の花は茹でておく。
(3)ホタルイカは目と口を除いてさっと塩水で洗い、ザルに移して熱湯をかける。
   水気を切って米の上にのせ、ショウガの千切りを散らして炊飯のスイッチを入れる。
(4)ご飯が炊きあがったら昆布を取り出し、ホタルイカを脇のほうに寄せて全体を混ぜる。
   器に盛り付けて、好みで菜の花など(B)の付け合わせを散らす。

 【ワンポイント】

 旬のホタルイカをご飯に炊き込んで菜の花を散らせば、心浮き立つ春ご飯の出来上がり!ホタルイカは低カロリーながら良質なたんぱく質や肝機能の働きを助けるタウリンも豊富です。おいしく作るためにはホタルイカの目や口を除き、さっと熱湯をかけるなどの下処理をしっかりしましょう。また、ショウガとみそを加えて炊くことも風味よく作るコツです。仕上げに添えた菜の花には、皮膚や粘膜を強くするビタミンAやストレスに対抗するビタミンCも多く含まれていますよ。

 Profile【 料理監修・橋本ヨシイさん 】
 福島学院大・食物栄養学科講師。郡山市在住。管理栄養士。1989年から「ヘルシークッキング教室」主宰。全国みそ健康づくり委員会のみそ料理レシピの管理、監修を行っている。
 〔協力紹介〕全国味噌工業協同組合連合会による「みそ健康づくり委員会」。みその効用や知識、レシピ、全国のみそ屋mapなど、みそのことならおまかせ!

2021年3月号・Me&You「橋本ヨシイ先生監修・健康おいしいみそレシピ」より