ごぼうのMISOチョコレートケーキ

 

 身近な存在の調味料「みそ」は、使い方や素材によって料理のバリエーションを無限大に広げてくれる頼もしい存在。近年、その健康効果は世界的に注目を集め、がんや生活習慣病の予防、老化防止や美白効果もあるという研究結果も。みその健康効果やおいしさを引き出す料理の研究に取り組む橋本ヨシイ先生が、みその魅力満載のレシピを紹介します。

 【栄養価】エネルギー299キロカロリー、食塩相当量0.3グラム ※1人分、1/8カット

 ◆材料 <22センチのタルト型(またはオーブンの天板・約30センチ角1枚分>

 (A)
  小麦粉.........100グラム
  ベーキングパウダー.........5グラム
  ココアパウダー.........15グラム
・卵.........3個
・無塩バター.........100グラム
・砂糖.........70グラム
・スイートチョコレート(製菓用).........50グラム
・豆みそ.........大さじ1
・ゴボウ.........100グラム
・クルミ.........50グラム
*アルミ箔やクッキングシートを用意する

 ◆作り方

(1)下準備
 ・チョコレートは包丁で削ってボウルに入れ、湯煎にかけて溶かし、豆みそを入れて混ぜる。
 ・ゴボウは4~5センチの長さに切って水でぬらし、ラップに包んで電子レンジ(600W)で2分30秒~3分加熱し、細かく刻む。
 ・バターは電子レンジ弱で20~30秒加熱して柔らかくする。
 ・タルト型に薄くバターを塗っておく。
 ・オーブンの天板を利用する場合は、アルミ箔とクッキングシートを敷き込む。
(2)ボウルにバターを入れて泡立て器で白っぽくなるまで練り、砂糖を加える。砂糖がよく混ざったら、チョコレートと豆みそを加えて混ぜ、卵も加える。
(3)(A)の粉類をふるいにかけながらボウルに加え、ゴボウも加えてゴムべらなどでゆっくりと混ぜ、生地を型に移す。
(4)生地の上にクルミを散らし、180℃のオーブンに入れて約30分焼く。
 ※オーブンの天板を利用する場合は、時間が短いので調整すること。
 ※ガスオーブンの場合は時間が多少短く、また焼く温度も途中から少し下げる。
 ※いずれも真ん中に竹串を刺して確かめる。
(5)取り出してからアルミ箔をふんわりかけて冷まし、切り分ける。

 【ワンポイント】

 プレゼントや来客時にもおすすめのヘルシーなチョコレートケーキです。ゴボウは水溶性と不溶性の食物繊維をバランスよく含み、腸内環境を整える働きがあります。一方、クルミにはn-3系の脂肪酸が多く含まれていて、動脈硬化などをはじめとする生活習慣病を予防する働きがあります。しかもカカオポリフェノールを含むココアパウダーや発酵食品のみそが入るので、ヘルシー&おいしさ満載! 喜ばれること間違いなしです。おすすめのみそは「豆みそ」ですが、ない時は一般的な米みそでもよいでしょう。

 Profile【 料理監修・橋本ヨシイさん 】
 福島学院大・食物栄養学科講師。郡山市在住。管理栄養士。1989年から「ヘルシークッキング教室」主宰。全国みそ健康づくり委員会のみそ料理レシピの管理、監修を行っている。
 〔協力紹介〕全国味噌工業協同組合連合会による「みそ健康づくり委員会」。みその効用や知識、レシピ、全国のみそ屋mapなど、みそのことならおまかせ!

2022年2月号・Me&You「橋本ヨシイ先生監修・健康おいしいみそレシピ」より