肉のみそ漬け

 

 身近な存在の調味料「みそ」は、使い方や素材によって料理のバリエーションを無限大に広げてくれる頼もしい存在。近年、その健康効果は世界的に注目を集め、がんや生活習慣病の予防、老化防止や美白効果もあるという研究結果も。みその健康効果やおいしさを引き出す料理の研究に取り組む橋本ヨシイ先生が、みその魅力満載のレシピを紹介します。

 ◆材料

 【基本のみそ漬け床】

 (A)
  みそ.........大さじ2
  酒.........小さじ2
  みりん.........小さじ2

 【豚肉のみそ漬け】<2人分>

・豚肉(とんかつ用の肉).........2枚(約200グラム)
・(A)のみそ漬け床

 【鶏肉のみそ漬け】<2人分>

・鶏もも肉.........1枚(約250グラム)
・(A)のみそ漬け床

※基本のみそ漬け床をアレンジ。さまざまな味で楽しめます。
・みりんをハチミツや甘酒に変える。
・ショウガ、ニンニク、ユズ、ワサビ、カレー粉などスパイスを加える。

 ◆作り方

(1)肉(豚肉または鶏肉)の水気をキッチンペーパーで拭き取る。
(2)ジップ式の袋に()と肉を入れて、手でなじませたら冷蔵庫に入れて1~3日漬ける。
(3)肉の表面のみそを軽くこそげ取り、オーブン、またはオーブントースター、グリル、フライパンなどで焼く。

 【豚肉のみそ漬け】エネルギー248キロカロリー、食塩相当量1.0グラム
 【鶏肉のみそ漬け】エネルギー277キロカロリー、食塩相当量1.1グラム 
 ※いずれも1人分の値。みその可食吸塩率で計算。

 【ワンポイント】

 肉類にはアミノ酸組成の優れたタンパク質のほか、代謝に関わるビタミン類も多く含まれています。タンパク質は私たちの体の構成成分で、不足するとホルモンのバランスが崩れたり筋肉が衰えたり、さまざまな不都合な状況が起こります。毎日の食事で肉類をバランスよく摂取することで、QOL(生活の質)を上げてより快適な毎日を送ることができます。
 肉類をおいしく簡単に食べる方法の一つに「みそ漬け」があります。みそ漬けにすることで肉の臭みが消えて、柔らかく仕上がります。冷めてもおいしいので、お弁当にもおすすめです。焼く時には調理台のグリルかオーブントースターを利用すると、簡単できれいに焼き上がります。

 Profile【 料理監修・橋本ヨシイさん 】
 郡山市で「ヘルシークッキング教室」主宰。管理栄養士。前・福島学院大客員講師。みそ健康づくり委員会のみそ料理レシピの管理、監修を行っている。
 〔協力紹介〕全国味噌工業協同組合連合会による「みそ健康づくり委員会」。みその効用や知識、レシピ、全国のみそ屋mapなど、みそのことならおまかせ!

2022年5月号・Me&You「橋本ヨシイ先生監修・健康おいしいみそレシピ」より