カブのすりおろしみそ雑煮

 

 身近な存在の調味料「みそ」は、使い方や素材によって料理のバリエーションを無限大に広げてくれる頼もしい存在。近年、その健康効果は世界的に注目を集め、がんや生活習慣病の予防、老化防止や美白効果もあるという研究結果も。みその健康効果やおいしさを引き出す料理の研究に取り組む橋本ヨシイ先生が、みその魅力満載のレシピを紹介します。

 【栄養価】エネルギー252キロカロリー、食塩相当量1.5グラム ※1人分の値

 ◆材料 <2人分>

・カブ.........2個(200グラム)
・カブの葉.........少量(約40グラム)
・鶏もも肉(皮なし).........100グラム
・サラダ油.........小さじ1
・酒.........大さじ2
・だし汁.........300ミリリットル
・みそ.........大さじ1
・薄口しょうゆ.........少々(約小さじ1/3)
・角もち.........2個(100グラム)
*好みでユズの皮.........少量

 ◆作り方

(1)材料の下ごしらえをする。
・カブの葉を青くゆでて2センチ位の長さに切り、根の方は洗っておろす準備をする。
・もちは1個を6等分に切り、オーブントースターの天板にのせ、焼く準備をする。
・鶏肉はひと口大のそぎ切りにする。
(2)鍋にサラダ油を入れて弱火にかけ、鶏肉を入れて炒める。
 鶏肉の色が白く変わってきたら酒とだし汁を加える。
(3)煮汁が煮立ってきたら浮いたアクを除き、4~5分煮る。
(4)もちを焼き始め、カブはすりおろす。
 鶏肉に火が通ったら、すりおろしたカブを鍋に加える。
 カブが温まってきたところでみそを溶き入れ、薄口しょうゆを少々加えて味を調える。
(5)雑煮椀に焼いたもちを入れて(4)を盛り付け、カブの葉をのせる。
 好みでユズの皮を添える。

 【ワンポイント】

 正月明けで食傷気味の方におすすめの「もち料理」です。カブは生食すると消化酵素が期待でき、加熱すればお腹を温めて胃腸の働きを良くしてくれます。皮なしの鶏肉を使い、みそ味で作るので胃に優しくまろやかに仕上がり、心も体もホッとする一椀に。おいしく作るポイントは鍋にすりおろしたカブを加えたら温まる程度にしてみそを加え、火を止めること。もちを小さく切って焼くのも大事なポイントです。おいしくて、もっと食べたくなりますが、抑えて抑えて...。

 Profile【 料理監修・橋本ヨシイさん 】
 郡山市で「ヘルシークッキング教室」主宰。管理栄養士。前・福島学院大客員講師。みそ健康づくり委員会のみそ料理レシピの管理、監修を行っている。
 〔協力紹介〕全国味噌工業協同組合連合会「みそ健康づくり委員会」。みその効用や知識、みそ料理のレシピ、全国のみそ屋mapなど、みそのことならおまかせ!

2023年1月号・Me&You「橋本ヨシイ先生監修・健康おいしいみそレシピ」より