秋サケの石狩汁

 

 身近な存在の調味料「みそ」は、使い方や素材によって料理のバリエーションを無限大に広げてくれる頼もしい存在。近年、その健康効果は世界的に注目を集め、がんや生活習慣病の予防、老化防止や美白効果もあるという研究結果も。みその健康効果やおいしさを引き出す料理の研究に取り組む橋本ヨシイ先生が、みその魅力満載のレシピを紹介します。

 【栄養価】エネルギー179キロカロリー、食塩相当量1.7グラム ※1人分の値

 ◆材料 <2人分>

・生サケ.........1切れ
・玉ネギ、大根、ニンジン.........各50グラム
・ジャガイモ.........小1個(正味約100グラム)
・生シイタケ.........1~2枚
・ホールコーン.........大さじ4
 (または生のトウモロコシ1/4本)
・万能ネギ(小口切り)、バター(お好みで).........各少量
・みそ.........大さじ1強

 【A】
  水.........400ミリリットル
  昆布.........5センチ角1枚
  酒.........大さじ2

 ◆作り方

(1)鍋に(A)を入れてしばらく置く。
(2)材料の下ごしらえをする。
 ・サケは1切れを4つに切って酒を振りかけ、しばらく置いたらザルに並べる。熱湯をかけて、臭みを取る。
 ・根菜やジャガイモ、シイタケは食べやすい大きさに切る。
 ・生のトウモロコシを使う場合は、ラップに包んで電子レンジ(600ワット)で1分加熱し、輪切りにする。
(3)煮えにくい根菜から(1)の鍋に入れて煮始める。ほぼ柔らかくなったら、ジャガイモとシイタケ、サケを加えて、さらに10分ほど煮る。
(4)みそを溶き入れて火を止め、器に盛り付けてコーン(または輪切りのトウモロコシ)をのせる。青みに万能ネギの小口切りを散らし、好みでバターを少量のせる。

 【ワンポイント】

 残暑も遠のき、朝晩少し肌寒くなってきましたね。こんな時期におすすめなのは、体を温めてくれる「秋サケの石狩汁」です。おいしくたんぱく質やビタミン、ミネラル、食物繊維が摂れますよ。さっぱりした秋サケのうま味とジャガイモや根菜類のうま味を〝みそ″がおいしくまとめてくれます。最後にバターを少し加えてみましょう。バターとみそは相性が良く、コクが加わって更に風味良く仕上がります。

 Profile【 料理監修・橋本ヨシイさん 】
 郡山市で「ヘルシークッキング教室」主宰。管理栄養士。元・福島学院大食物栄養学科講師。みそ健康づくり委員会のみそ料理レシピの管理、監修を行っている。
 〔協力紹介〕全国味噌工業協同組合連合会「みそ健康づくり委員会」。みその効用や知識、みそ料理のレシピ、全国のみそ屋mapなど、みそのことならおまかせ!

2023年10月号・Me&You「橋本ヨシイ先生監修・健康おいしいみそレシピ」より