県産酒飲み比べ!9月セット販売 福島県内52蔵元を8地区に分類

 

 県と県酒造組合は9月1日から、県内52蔵元を8地区に分け、地区ごとの日本酒を飲み比べできるセットを販売する。新型コロナウイルスの影響で酒宴の自粛が広まり、日本酒の消費量が減少していることから、「『ふくしまの酒』呑(の)んで応援キャンペーン」と銘打った。

 セットは純米酒や吟醸酒などの「特定名称酒」が4合瓶(720ミリ)で3~9本入り、特産品の漬物や加工食品などのおつまみが付く。価格は5000~2万680円(税込み)。送料は県が負担する。商品引き渡しは10月1日に開始し、12月末までの期間中に計1万1000セットを販売する。

 また、購入者の中から抽選で500人に県内全蔵元の日本酒セット(56本)などをプレゼントする。

 酒の小売店や卸店を中心に予約や販売を受け付け、酒蔵だけでなく、日本酒に関わる幅広い業態に利益が生まれる仕組みとした。

 県酒造組合は近日中に、キャンペーン内容をホームページで公開する。有賀義裕会長は27日、「コロナ禍で特に特定名称酒の消費が落ち込んでいる。この機会に大吟醸酒などを飲み、福島の酒のおいしさを再認識してほしい」とPRした。阿部淳専務が同席した。