史上初6連覇 福島県産酒が金賞日本一、全国新酒鑑評会
酒類総合研究所(広島県東広島市)は17日、2017酒造年度(17年7月~18年6月)の日本酒の出来栄えを競う全国新酒鑑評会の審査結果を発表した。
福島県は、特に優れていると評価された金賞酒に19銘柄が選ばれ、都道府県別で兵庫県と並び全国最多となった。記録が確認できる1956(昭和31)酒造年度以降、史上初の6年連続日本一を達成した。
福島県の金賞銘柄数最多は通算8度目。
都道府県別の金賞の数は、本県と兵庫県に次いで新潟が14、秋田、宮城が13だった。2001酒造年度以降の金賞受賞では「奥の松」の東日本酒造協業組合(二本松市)が10年連続で県内最多の16度目。国権酒造(南会津町)が11年連続14度目。金水晶酒造店(福島市)名倉山酒造、鶴乃江酒造(会津若松市)豊國酒造(会津坂下町)四家酒造店(いわき市)が12度目の金賞を獲得した。
本県は前回の5連覇でそれまで最多の広島県に並んだ。今回は日本酒の出来を左右するコメの質にばらつきがあり対応が難しいとされていたが、本県の酒蔵は高い製造技術で補い6連覇を達成。技術力と品質の高さを証明した。
県などは、県内外や海外にアピールし、県産酒の風評払拭(ふっしょく)と販売促進を強める構えだ。
今回は全国から850点の出品があり、入賞は421点。このうち金賞が232点だった。本県は入賞数でも全国最多の31点で、新潟30点、長野29点と続いた。
このほか、東日本大震災で浪江町から拠点を移した鈴木酒造店長井蔵(山形県長井市)も入賞を果たした。
史上初の快挙を受け、福島市のコラッセふくしまにある県観光物産館では、受賞蔵元の日本酒が来場者に振る舞われた。
◆「酒どころ」実感 東京 ミデッテでも振る舞い
東京・日本橋にある県のアンテナショップ、日本橋ふくしま館「ミデッテ」でも17日夕から、金賞に輝いた県内の蔵元で造られた日本酒が振る舞われた。
訪れた人たちが本県を代表する地酒をじっくりと味わい、「酒どころふくしま」の魅力を実感した様子だった。
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