ベルギーで福島の酒PRへ 天皇誕生日祝賀レセプション初出展

 
佐竹部長との懇談で県産日本酒の出展について語った満山会長

 11月28、29日にベルギーで開かれる天皇誕生日祝賀レセプションで、県産日本酒が初めて出展されることになった。県産品に対する風評払拭(ふっしょく)に取り組むドイツ、英国、オランダ、フランスの欧州4カ国の県人会が在ベルギー日本大使館に働き掛けて実現した。

 25日に県庁を訪れた英国県人会「ロンドンしゃくなげ会」の満山喜郎会長(白河市大信出身)が、佐竹浩県農林水産部長との懇談で伝え、「欧州では本県に対する理解に温度差がある。これをきっかけに県産品などの安全性を伝えていきたい」と意欲を語った。

 レセプションは天皇誕生日の12月23日に合わせ各国で開かれており、政府要人らが出席する。県産品の出展はタイやシンガポールなどで実績はあるが、ベルギーは初めて。奥の松酒造(二本松市)、人気酒造(同)、ほまれ酒造(喜多方市)、大和川酒造店(同)、稲川酒造店(猪苗代町)の5蔵から出展される予定で、県が協賛する。

 県県産品振興戦略課によると、ベルギーへの県産品の輸出実績はなく、同課は「県産酒を通じて本県の魅力を知っていただく絶好の機会。現地の県人会の取り組みは大変ありがたく、心強い」としている。