新元号公表後10分...「令和」ラベル 豊國酒造が純米吟醸酒を発売
会津坂下町の豊國酒造は1日、新元号から名付けた純米吟醸酒「令和」を発売した。代表社員の高久禎也さん(64)は「新しい時代に期待を込めて名付けた」と思いを語った。
昭和から平成に改元された際に、別の酒蔵が「平成」と名付けた酒を発売したことが印象に残っていたため、高久さんは新元号を酒の名前にすることを長年考えていた。
「令和」は、酒造好適米の「五百万石」を原料にした同社の生原酒「豊久仁」を瓶詰め。やや辛口の飲み口に、バナナのような爽やかな香りが特徴で、同日から各酒販店などでの販売が始まった。
瓶詰めした酒に、公表から10分ほどで作製したラベルを貼り、この日店頭販売や発送する約200本を「突貫工事」で仕上げた。
専務の長男功嗣さん(30)と一緒にラベルを貼った高久さんは「東日本大震災など、平成は大変なことがたくさんあった。令和は明るい時代になってほしい」と話した。
「令和」は720ミリリットル1750円(税別)、1800ミリリットル3200円(同)。今月中は予約を受け付ける。発送も可能。
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