福島県産の日本酒...G20で『存在感』 首脳夕食会などに16銘柄
大阪市で6月28、29両日に開かれた20カ国・地域首脳会議(G20サミット)の食事会などで、本県14蔵元の日本酒16銘柄が提供されたことが分かった。提供された全国89蔵元の酒のうち本県は都道府県別で大阪府の16蔵元18銘柄、兵庫県の15蔵元21銘柄に続き多かった。
初日の首脳夕食会で末廣酒造(会津若松市)の山廃純米吟醸が提供されたほか、代表団や報道陣向けのレストラン、国税庁の日本酒試飲コーナーで振る舞われた。また、金山町産の天然炭酸水と天然水も採用された。本県関係の提供酒のうち11蔵元11銘柄は、福島市観光コンベンション協会が全国新酒鑑評会で震災以降に6回以上、金賞を受賞した銘柄をサミット事務局に推薦、採用されたという。
末廣酒造の新城猪之吉社長は「提供された料理との相性も良かったはず。山廃造りを始めたのは末廣酒造であり、ルーツの酒が評価されたことは励みになる」と喜んだ。今年の全国新酒鑑評会の金賞受賞酒を提供した金水晶酒造店(福島市)の斎藤美幸社長は「福島県を世界に発信する機会に金水晶の酒を使ってもらえてうれしい」、大和川酒造店(喜多方市)の佐藤和典社長は「世界20カ国の人に飲んでもらったことは一つの励みだ」と語った。
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