復興から発展へ、地酒に思い 南相馬・純米酒「御本陣」、酒米引き渡し

 
大和川酒造店に引き渡された酒米

 風評払拭を願い、南相馬市のコメを使った日本酒造りに取り組む南相馬地酒生産推進協議会は2日までに、喜多方市の大和川酒造店に純米酒「御本陣」を製造するための酒米を引き渡した。来年2月14日に発売の予定。

 御本陣は相馬野馬追にちなんで名付けられ、復興から発展へ歩む南相馬の地酒として2016(平成28)年度に初めて完成した。今年も南相馬市鹿島区にある1.4ヘクタールの田んぼで酒造好適米「夢の香」を収穫した。

 同協議会長の大亀清寿さんや酒米生産者の酒井洋さんらが同酒造店を訪れ、担当者に夢の香を262袋(7860キロ分)を引き渡した。

 仕込みは12月に始まるが、今回の御本陣の製造本数などは今後決まるという。