「立春朝搾り」発送 榮川酒造、1万3000本箱詰め

 
出荷に向けて行われた立春朝搾りの箱詰め作業

 「立春」の2月4日の早朝に搾り、その日のうちに予約者に届ける「立春朝搾り」の箱詰めと発送作業が4日、磐梯町の榮川酒造磐梯蔵で行われた。

 立春朝搾りは、全国の酒蔵や酒販店でつくる日本名門酒会福島支部と榮川酒造が、春の始まりを新酒で祝い、邪気を払おうと毎年実施している。今年で17回目。

 4日は未明から作業が始まり、会員や杜氏(とうじ)ら約20人が参加。一枚一枚手作業で約1万3千本の瓶にラベルを貼るとともに、今年の干支(えと)の「子(ね)」にちなんだ根付けを取り付けて箱詰めした。無病息災や家内安全の祈願後、予約者のもとへと発送された。

 榮川酒造の宮森優治取締役は「今年は酸味、甘み、辛みのバランスが取れた口当たりの良い味に仕上がった。(立春朝搾りを)手にした方の1年の幸せを願いたい」と話した。