いわきで酒造り「櫂入れ」体験 3月下旬にお披露目会

 
櫂入れを体験する参加者ら

 20歳の若者を対象にした酒造り体験「いわきハタチ酒プロジェクト」は22日、いわき市の太平桜酒造で行われ、参加者が酒造りの工程を学んだ。市内の酒販店でつくる同プロジェクト実行委の主催。

 日本酒に親しんでもらおうと若い世代を対象に企画し、年間を通して酒米の田植えから収穫、酒造りの作業を体験している。今回は市内の大学生ら6人が参加した。

 昨年9月に収穫した県のオリジナル酒米「夢の香」に含まれる水分量を計測したほか、酒造りに適した水分量に調整するために行う「洗米・浸漬(しんせき)」の工程を見学した。また、酒米の発酵を促す「櫂(かい)入れ」を体験し、大きなタンクに入ったもろみを櫂で丁寧にかき混ぜた。

 今後、3週間ほど発酵させて仕上げる。3月下旬に同市でハタチ酒のお披露目会を開く。市内八つの酒販店で約800本限定で販売を予定しており、価格は約3千円。