常磐線乗って富岡の『日本酒』 スパークリング!地元産米使用

 
常磐線の全線運転再開に向け販売が始まった日本酒

 JR常磐線の全線運転再開に合わせ、富岡町のまちづくり会社「とみおかプラス」は、新たな特産品として町産米を使用したスパークリング日本酒「萌(きざし)」を開発した。富岡駅の売店など町内に限って販売し「ここでしか味わえない日本酒」を売りに誘客につなげる。

 若い女性や日本酒になじみのない人でも飲みやすいようフルーティーな香りと自然な甘みが特徴の味わいに仕上げた。会員制交流サイト(SNS)で、全国に町の魅力を発信する団体「とみおかアンバサダー」が開発に協力。帰還困難区域のうち10日に避難指示が解除されたJR夜ノ森駅で、かつてホーム脇に咲き誇ったツツジをモチーフにラベルをデザインした。

 とみおかプラスの大和田剛代表理事らが12日、町役場を訪れ、宮本皓一町長に日本酒の完成を報告した。大和田代表理事は「商品名の通り、町には明るいきざしが見えている。常磐線に乗って日本酒を味わいに訪れてほしい」と話した。

 既に販売が始まっており、300ミリリットル入りで価格は622円(税込み)。問い合わせはとみおかプラスへ。