純米吟醸酒「天の希」完成 富岡の農家ら米栽培、天のつぶ使用

 
完成した「天の希」

 富岡町でコメ作りをする農家らが栽培した県産オリジナル米「天のつぶ」を100%使った純米吟醸酒「天の希(き)」が完成した。農家らでつくるふるさと生産組合の渡辺康男組合長(69)は「富岡が元気だということを発信し、町の復興をPRする商品になればいい」と意気込んでいる。

 町商工会が天のつぶの6次化を目指そうと企画して3年目。協力するコメ農家約10人が組合として町下郡山地区で天のつぶを栽培している。約5.2ヘクタールの田んぼで育てたコメのうち約1.2トンを喜多の華酒造場(喜多方市)で醸造した。

 精米歩合が55%、アルコール度数が16度の無濾過の1回火入れの酒で、すっきりと飲み口の良い味わいに仕上がった。ラベルは町に関わる人たちの思いを1滴に搾り出したイメージ。製造量は720ミリリットル入り換算で約2千本。価格は1650円という。

 喜多方市のお料理太咲で8日、試飲会が開かれた。町や町商工会、酒造場の関係者が味を確かめた。喜多の華酒造場杜氏(とうじ)の星里英さん(36)は「お酒のおいしさを伝えてきたい」と話している。

 町内のコンビニやスーパーに加え、郡山市内などで販売。問い合わせは富岡町商工会へ。