葛尾産米初!日本酒「でれすけ」完成 葛尾村内で販売が始まる
一般社団法人葛力創造舎(葛尾村)は、東日本大震災で浪江町から山形県長井市に拠点を移す鈴木酒造店とタッグを組み、同村産米を使った日本酒「でれすけ」を完成させた。同村産米を使った日本酒の生産は初めてで、28日から村内の商店で販売が始まった。
商品名の「でれすけ」は「だめなやつ」という意味を持つ。同法人の下枝浩徳代表理事(35)によると、「無礼講は逆に仲のいい証拠。この酒を酌み交わす人同士が家族のように仲良くなってほしい」と思いを込めた。同酒造店が製造、販売を担当する。精米歩合55%で、720ミリリットル瓶約1100本を生産した。価格は税別1500円。
原料には、同法人が村内で栽培したブランド米「里山のつぶ」を使った。青空の下、昔ながらのふんどし姿で田植えしたことから、ラベルデザインは白いふんどしをモチーフにしたものにした。
下枝代表理事とスタッフの松本隼也さん(26)が28日、村役場を訪れ、篠木弘村長に販売開始を報告。事前に試飲したという篠木村長は「甘口で飲み口が良く、ヘルシー。飲みやすいお酒だ」と評価。「村民にとって一つの励みになる」と完成を喜んだ。
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