会津地酒で乾杯~!オンライン酒の会 居酒屋などから地酒応援

 
蔵元や飲食店と購入者がビデオ会議システムで交流した「オンライン酒の会」=会津若松市・酒家盃爛処

 会津地酒の応援イベント「オンライン酒の会」は10日、会津若松市の居酒屋「酒家盃爛処(はいらんしょ)」などで開かれた。各蔵元代表らと地酒セットの購入者がビデオ会議システムを通じて交流し、日本酒の消費拡大に向けた団結を誓った。

 会津若松酒造協同組合加盟11蔵の会津清酒を「会津地酒応援セット」として販売した、会津地酒支援プロジェクトの一環。盃爛処から、榮川酒造の宮森優治取締役、鶴乃江酒造の向井洋年統括部長、林ゆり取締役らが参加。他の蔵元の代表や杜氏(とうじ)も各蔵などから参加、購入者とオンラインでつながった。前半はシンガー・ソングライターで利き酒師の氏家エイミーさんが司会を務め、各蔵元が歴史やPRポイントを紹介。タイミングを合わせて乾杯した後、「おすすめの銘柄と飲み方」「どんなおつまみが合うか」などの質問に各蔵元が答えながら、和やかに交流した。

 プロジェクトは、新型コロナウイルス感染症の影響で日本酒の消費量が大きく減少し売り上げが減った酒造業や酒販店、飲食店を応援、地酒文化を守ろうと蔵元や酒販店の有志が実行委員会をつくり企画した。加盟蔵元の720ミリリットル入り純米酒(一部純米吟醸、特別純米酒)に市内飲食店で使える食事券などを付け、11本セットを2万円、5本セットを1万円で販売。当初目標を大きく上回る約400セットを販売した。

 オンライン酒の会は、13、14の両日にも開かれる。実行委は応援金・売り上げの一部で市にマスクを寄贈するほか、飲食業界の活性化に活用する方針という。