福島県産日本酒「セット販売」展開へ 9月から10種類を1万組

 

 新型コロナウイルス感染拡大で落ち込んだ県産日本酒の需要回復に向け、県と県酒造組合は9月、県内約50蔵元の飲み比べセット10種類を計1万組販売するキャンペーンを展開する。セット内容は蔵元の所在地に応じて決め、各地の特性を生かしたおつまみや県産品をプレゼントする。専決処分した7月補正予算に関連経費約5200万円を盛り込んだ。

 各蔵元が1銘柄を提供し1セット当たり4~7銘柄入りとなる見通し。小売店を中心に予約を受け付けて卸売業者が発送する形を取り、日本酒に関わる幅広い業態に利益が生まれる仕組みとする。販売価格は6000~1万円で想定しており、発送料は県が負担する。

 県によると、県産日本酒は新型コロナに伴う休業や外出の自粛要請に伴い、飲食店での消費が減少。県産酒の4、5月の出荷量は前年同月比で約3割減と大きな痛手になっている。