福島県産「日本酒」7種類...仏に輸出へ パリで試験提供・販売

 
日本酒の輸出事業について話す北村氏

 本県の質の高い料理や酒の魅力を発信するテロワージュふくしま実行委員会は本年度、県産日本酒の市場開拓を目指し、本県の酒蔵の日本酒7種類をフランスに輸出する事業を開始する。今秋にもフランス・パリのレストランや小売店で提供を始める。

 実行委は1、2の両月、フランス・パリで本県産の食材を使った料理や酒を紹介した。この際、現地で日本酒への関心が高いことが確認できたため、本年度は県産日本酒の市場開拓を目指す実証事業に着手する。

 実行委の呼び掛けに応じた酒蔵の酒を輸出し、パリ市内のレストランで試験提供するほか、鮮魚店などで試飲販売する。1銘柄当たり、4合瓶などで30本程度の輸出を想定している。

 実行委はこのほか、テロワージュふくしまに参画している料理店や宿と連携した「食のツーリズム」の事業にも取り組む。本年度は県民を対象に実施する方針。

 実行委は、ふくしまワイン広域連携協議会と福島民友新聞社で構成している。北村秀哉実行委員長は日本酒の輸出事業について「酒蔵から想定以上の申し込みがあった。新型コロナウイルスの問題があるが、予定通り実施する方向で準備している」と述べた。