鈴木酒造店「酒かす」商品化にアイデア!良品計画×福島学院大

 
酒かすのイメージなどについて話し合う学生たち

 福島学院大情報ビジネス学科2年の学生が「無印良品」などを展開する良品計画(東京都)と連携して商品開発に取り組む授業の第1回が2日、福島市の同大で開かれた。浪江町が地元の老舗酒造会社「鈴木酒造店」の酒かすを活用した商品の開発を目指し、学生たちが酒かすのイメージなどに意見を交わした。

 地域課題を解決する力を養い、地域の魅力を発信するのが目的。震災後、山形県長井市に避難している鈴木酒造店が来春から町内で営業再開するのに合わせて新商品を提案する。酒造りで廃棄物として生じる酒かすの有効活用を目指す。

 全4回の授業を23日まで行い、学生たちが商品・サービスを提案する。提案を受け、良品計画は商品化を検討するという。

 この日の授業には学生約30人が参加。良品計画の生明(あざみ)弘好執行役員と高橋哲課長、浪江町産業振興課の大柿光史さんから、商品開発の基礎となる考え方などを聞いた。参加した学生(20)は「初めて知ることが多く刺激的だった。無印良品の商品開発の考え方を取り入れ、浪江町がほかの地域と差別化できるような商品を提案したい」と意気込んだ。