「うつくしま夢酵母」宇宙へ打ち上げ!福島県蔵元に帰還後配布

 

 一般財団法人ワンアース(茨城県)は来年5月、本県のオリジナル酵母「うつくしま夢酵母」を宇宙へ打ち上げる。帰還後の酵母を県内蔵元に配布し、秋以降に醸造してもらう計画で、本県の豊かな醸造文化を「宇宙酒」の話題性に乗せて広く発信する。

 酵母の打ち上げは、東日本大震災から10年の節目に国際宇宙ステーション(ISS)から被災地の復興の姿を伝える事業「東北復興宇宙ミッション」の一環。福島、宮城、岩手の被災3県の自治体から集めた記念品などを打ち上げる計画で、福島県枠としてうつくしま夢酵母が選ばれた。

 「東北復興宇宙酒計画」と銘打ち、フリーズドライ化した酵母を打ち上げ、7月にISSからの帰還を見込む。酵母は県ハイテクプラザ会津若松技術センターで培養した後、県酒造組合を通じて蔵元に引き渡す。

 同ミッションでは酵母のほか、楢葉町が「復興『ありがとう』ホストタウン」として交流するギリシャから譲り受けるオリーブの種など、県内16市町村の特産品や記念品が打ち上げられる予定。

 ワンアースの長谷川洋一代表理事、甚野源次郎顧問らが17日に県庁を訪れ、内堀雅雄知事に事業概要を説明する。