「ふくしまの酒まつり」2月27日・オンライン開催 県産酒配送

 

 県は、県産日本酒の最大のPRイベント「ふくしまの酒まつり」の通常開催を本年度は見送り、2月27日にオンラインで実施する方針を固めた。新型コロナウイルスの感染拡大により県産酒の消費量は落ち込んでいることから、感染リスクを避けた形式で実施することで、日本酒ファンの幅広い需要喚起を目指す。

 オンライン参加のチケットは2000円台で調整しており、購入者には県産酒4合(720ミリ)を事前に配送する。追加の日本酒注文や県産おつまみの購入希望にも応じる予定だ。

 イベント当日は、動画共有サイト「Vimeo(ビメオ)」を通じて、本県ゆかりのミュージシャンのライブを楽しんでもらう。本県の復興の歩みを伝える動画も配信し、東日本大震災から10年の節目に向けた機運の醸成にもつなげたい考えだ。県は、最大4000人程度の参加を見込んでいる。

 ふくしまの酒まつりは、全国新酒鑑評会での金賞受賞銘柄数の日本一を記念し、2016(平成28)年から東京のJR新橋駅前で実施した。昨年度は県産酒の消費拡大の目玉企画に位置付け県内で初開催したが、東日本台風(台風19号)の被害に伴い日程の延期と縮小を強いられた経緯があった。

 本年度は、郡山市で2日間の日程での開催を予定していたが、新型コロナ感染拡大により2年続けて開催方法の変更を余儀なくされた。県は「通常開催ができないのは残念だが、コロナ禍に対応した形で消費拡大を図りたい」(県産品振興戦略課)としている。