福島県9蔵元400本...米・サンフランシスコへ!ジェトロが輸出

 
日本酒を梱包する社員ら

 日本貿易振興機構(ジェトロ)福島貿易情報センターは、米サンフランシスコに県内9蔵元の日本酒約400本を輸出する。現地のレストランや小売店に県産酒を届け、県内蔵元とオンラインの商談を展開していく。12日、郡山市の福島県南酒販で日本酒の梱包(こんぽう)作業を行った。

 県産日本酒の海外販路開拓を支援する事業の一環。東日本大震災から10年を迎える3月に、県内蔵元と現地バイヤーによるオンラインイベントを開き、震災や台風被害に負けずおいしい日本酒を造り続ける各蔵元の取り組みを紹介する。その後、個別のオンライン商談会を展開していく方針。

 商談につなげるためのサンプルとして、各蔵元が2銘柄ずつ厳選した18種の日本酒計約400本(4合瓶)を輸出する。
 日本酒は2月中に現地のレストランなどバイヤーの元に届く予定。

 ジェトロ福島によると、米国は日本酒の世界最大の市場である一方、現地での認知度には地域差がある。県がアンテナショップを開設したニューヨークなど、東海岸を中心に県産日本酒の販路開拓が進んでいるが、西海岸は特に伸びしろが大きいという。西海岸にあるサンフランシスコで日本酒の取扱店を増やし、認知度を高めて商機拡大を狙う。