純米吟醸酒「福がある」29日発売 福島県南酒販、女性社員企画

 
日本酒ファンの掘り起こしを目指して開発した「福がある」をPRする女性社員ら

 福島県南酒販(郡山市)の女性社員が日本酒ファンを増やそうと企画立案した純米吟醸酒「福がある」は29日、県内のスーパーや百貨店、酒販店で発売される。出荷前の仕上げ作業が13日、会津美里町の末廣酒造博士蔵で行われた。

 同社と末廣酒造が「女子会商品企画プロジェクト」として製造しており、3年目。メンバーは本社や広域流通部、郡山、いわき両支店に所属する田村茜さん(33)、木田紗也香さん(28)、白石鮎美さん(24)、渡辺結衣さん(22)、鈴木愛海さん(20)の5人。

 フルーティーで華やかな香りとスッキリとした味わいが楽しめ、初心者にも飲みやすいように仕上げた。酒米は会津産「夢の香」で酵母は県産。ボトルはワイン型で、透明の袋で包装してリボンを付けた。今年の色は四つ葉のクローバーにちなんだ緑。「メロンソーダ割り」など、五つの新しい飲み方を提案するラベルも付けた。

 500ミリリットル入り1430円で1100本、200ミリリットル入り715円で700本を製造。田村さんは「過去2年の販売でファンになった人に勧めたくなるお酒に仕上げた」と話した。問い合わせは福島県南酒販(電話024・932・3250)へ。