福島県産酒振興に学生の視点 酒米研究会と福島学院大が協定

 
県産日本酒のブランド力向上へ協定を結んだ桜田理事長・学長(左)と丹野会長

 県産酒米の栽培による農業の振興などに取り組んでいる福島地域酒米研究会は20日、福島学院大と協定を結んだ。本県特産品の日本酒の販路拡大や酒米栽培の活性化などに学生の若い視点を反映させる。

 協定に基づき、研究会は学生と協力して本県で栽培した酒米を使い醸造した日本酒のブランド力向上に取り組む。

 7月には販売会を開く予定で、学生はPR方法などを考えて、新型コロナウイルスの影響などで消費が落ち込んでいる県産日本酒の消費拡大を目指す。

 同大はこれまで同研究会のロゴマークやパンフレット、ホームページの作成に関わってきた。協定によって活動の結び付きを強め、若者へ日本酒文化の継承を図る狙いもある。

 締結式が福島市で行われた。同研究会の丹野友幸会長と同大の桜田葉子理事長・学長が協定書に署名した。丹野会長は「どのような酒が好まれるのか若者の視点を参考にしたい」、桜田理事長・学長は「日本酒は日本の文化でもあり、福島の文化でもある。学生には活動を通して地域力を学んでほしい」と話した。