吉田類さん「福島県全体の技術高い」 日本一祝福!今夜も乾杯

 

 県産日本酒の魅力をPRする「ふくしまの酒マイスター」を務める酒場詩人吉田類さん(71)は21日、福島民友新聞社の取材に応じ、本県が全国新酒鑑評会の金賞受賞数で日本一となったことに「コロナ禍の中で、光が差すような明るいニュースが飛び込み、思わず『やった』と喜んだ。今夜も福島のうまい酒で乾杯したい」と祝福した。

 本県の金賞や入賞の受賞蔵の一覧を眺め、常連以外も名を連ねていることに着目した。「福島の酒蔵の全体の技術が高いことを示している。これは酒蔵が一丸となって良い酒を造ろうと団結しているからだ」と評価。原発事故で県産品への風評は残るが、「福島の日本酒に勢いが生まれ、きっと風評払拭(ふっしょく)の起爆剤になるはず」と喜んだ。

 コロナ禍で飲み歩きを控え、自宅で思い出をさかなに酒を味わう。オンライン飲み会も始め、今は200人規模になることも。「全国の酒好きと情報交換でき有意義な場。新しい飲み方として定着するのでは」とみる。全国でワクチン接種が進む中、「飲み歩きの再開まであと少しの我慢。みんなで感染拡大を防ごう」と左党への啓発を忘れない。

 人気番組「吉田類の酒場放浪記」(BS―TBS)はロケを見合わせることもあったが2月に放映1000回を迎えた。「番組で紹介する酒蔵や酒場は大事な日本の文化。コロナ禍で大変な状況なので守らなくてはいけない」と語気を強める。平穏な日常の到来を願いつつ「早く福島で日本酒を飲みたい」と福島の赤ちょうちんの"放浪"を待ちわびた。