地元の米使い成果 全国新酒鑑評会、喜多方・笹正宗酒造の岩田さん

 
金賞受賞した社長の悠二郎さん(左)と兄で専務の高太郎さん=笹正宗酒造

 21日に発表された全国新酒鑑評会の審査結果。金賞を受賞した会津地方の酒蔵も喜びに沸いた。

 3年ぶりに金賞を獲得した喜多方市の笹正宗酒造社長の岩田悠二郎さん(34)は「地元のお米で造った日本酒で金賞を取れたことがうれしい」と喜ぶ。

 「福島の蔵元だから当然地元の米を使う」。悠二郎さんは2017酒造年度に金賞を受賞した際と同じく、原料に県オリジナル酒造好適米「夢の香」を選んだ。

 当初は、もろみが濃くなり味に重みがあったが、兄で専務の高太郎さん(36)と協力し、水の量を調整するなどして、口当たりが良く、香り高い日本酒に仕上げた。

 「日本酒は地元の誇り。県内だけではなく、全国の人にも味わってもらいたい」。酒造りで、地元の魅力を全国に届けるのが2人の目標だ。