桑折のコメと水使用「純米吟醸酒」完成 地元盛り上げ

 
「純米吟醸伊達郷桑折 宗 MUNE」の完成を喜ぶ佐藤さん

 桑折町の酒店「リカーショップ旭屋」は、町内産のコメとブランド水を使った日本酒「純米吟醸伊達郷(いだてごう)桑折 宗 MUNE」を完成させた。喜多方市の大和川酒造店に醸造を依頼した日本酒で、限定600本を販売する。店主の佐藤克巳さん(71)は「地元を盛り上げようと企画した。ぜひ飲んでもらいたい」と呼び掛けている。

 原料には町内産米の「山田錦」と半田山の地下水「香村金剛水」を使用。フルーティーな香りとすっきりとした軽快な味わいが楽しめる日本酒に仕上がったという。

 商品名の「宗」は、桑折町が伊達氏ゆかりの地であることから、桑折西山城を築いた14代稙宗(たねむね)や仙台藩祖で独眼竜の呼び名で知られる17代政宗ら当主にちなんで名付けた。

 10月30、31の両日には桑折西山城跡で、山城がある全国の自治体が集まり、城の保全をテーマとした「第28回全国山城サミット桑折大会」が開催されることも記念し、商品開発を進めてきた。720ミリリットル入りを1760円で販売する。山城サミットが開かれる10月中旬には追加販売する予定。営業時間は午前7時~午後8時。定休日は毎月第1、3月曜日。問い合わせは同店(電話024・582・3379)へ。