カエルも宅飲み? 新酒発売、川内産米で仕込む純米吟醸酒「歸宴」

 
フルーティーな味わいが特徴の「歸宴」

 川内村産の酒造好適米「夢の香」100%で仕込んだ純米吟醸酒「歸宴(かえるのうたげ)」の新酒が完成し21日、村内の商店などで販売が始まった。同村ではワイン醸造所が完成するなど、東日本大震災からの復興の歩みの中で多彩な酒文化が花開いている。遠藤雄幸村長は「日本酒もワインも(ソバを使った)ビールもある。酒の裾野の広さを活性化に生かしたい」と期待する。

 「歸宴」は、酒を通じて地域活性化を目指す団体「かわうち酒宴(さかもり)会」と村や村商工会が連携し生産している。精米歩合55%の生酒で、フルーティーな香りとまろやかな味わいが特徴となっている。喜多方市の大和川酒造店が仕込んだ。価格は720ミリリットル入りで1760円。

 かわうち酒宴会は20日、村内の商業施設「ショッピングセンターYO―TASHI(ようたし)」で新酒の披露会を開いた。井出茂会長が「酒を切り口に地域の魅力を発信し、村の活性化につなげたい」とあいさつし、酒を通じた幅広い交流の実現を誓った。

 「歸宴」は、村内の7店舗で販売している。問い合わせはショッピングセンターYO―TASHI(電話0240・23・5551)へ。