純米吟醸「精一杯」完成 福島の酒米使い山口で醸造

 
「精一杯」を手にPRする宍戸氏(左)と星氏

 福島市荒井で収穫した酒米「五百万石」を使い、山口県の酒造会社「永山酒造」が醸造した純米吟醸「精一杯」が完成し、市内の酒販店で販売されている。販売開始6年目を迎え、関係者は「酒造りを通した交流は深まっており、さらなる発展につなげる」と語った。

 東京・銀座のNPO法人銀座ミツバチプロジェクトが橋渡し役となり、本県の復興支援として始まった「福島×銀座×山口 酒造りプロジェクト」がきっかけ。酒米は同市のあづまの里「荒井」づくり地域協議会、福島ふるさと体験交流会が生産している。

 日本酒はアルコール度15度で、華やかな香りやしっかりとしたコメのうまみが味わえる。販売価格は「無濾過生原酒」(720ミリリットル1600円、1.8リットル3200円)、「無濾過原酒 火入れ」(720ミリリットル1500円、1.8リットル3000円)。いずれも税別。

 福島小売酒販組合福島支部の宍戸一照支部長と星克佳幹事は「料理との相性も良く、東北から西日本まで幅広い味付けの食にマッチする」とPRした。問い合わせは同組合(電話024・533・1938)へ。