県産日本酒9連覇、吉田類さんも祝福「実力が高く、酒質安定」

 
吉田類さん

 県産日本酒の魅力をPRする「ふくしまの酒マイスター」を務める酒場詩人吉田類さん(72)は26日、本県が全国新酒鑑評会の金賞受賞銘柄数で「9連覇」したことに「朗報を聞いてうれしくなったね」と声を弾ませ「福島の酒は実力が高く、酒質が安定している。風評払拭に向け、全国に福島の日本酒のうまさをもっとアピールしてほしい」と提案した。

 今年、本県の食のファンクラブ「チームふくしまプライド。」の取り組みで浜通りを訪問した。「吉田類の福島浜通り酒旅」と題し、浪江町で日本酒の醸造を再開した鈴木酒造店など複数の酒造関係者と意見交換した。吉田さんは「福島の蔵人は一丸となって、うまい酒を造ろうとする意識の高さがある。間違いなく福島が日本酒業界をリードしている」と高く評価した。

 人気番組「吉田類の酒場放浪記」(BS―TBS)の撮影は店を貸し切るなどの対策を講じて続けている。「酒場という大事な文化を伝えていく考えは変わっていない。本当は現地の皆さんと交流したいんだけどね」と新型コロナウイルス禍の苦労を語る。

 本県での酒場放浪を尋ねると「早く福島で日本酒を飲みたいね。福島なら来年の10連覇達成も期待できる。僕も福島を盛り上げたい」と意気込んだ。