若松酒造協組、新城・新理事長抱負「『日本一の酒』飲める場所」に
5月に会津若松酒造協同組合理事長に就任した新城壮一さん(57)=辰泉酒造代表社員=は福島民友新聞社などのインタビューに応じ「まずはコロナ禍からの立て直しを図りたい」と意欲を語った。
市や県と連携、消費回復へ
―理事長就任の抱負を。
「各蔵元が(個別に)できないことを組合としてやっていくという役目は変わらない。その中で丸2年、新型コロナの影響で大きな打撃を受け疲弊している状況にある。その立て直しが目標となる」
―立て直しの具体策は。
「前任の理事長がまいてくれた種がある。市や県など地域との連携で活性化を図っていく。『会津SAKEガチャプロジェクト』も始まっている。これまでも飲食店や経済団体の協力を得てきており、各種産業の総力で、(お客に)戻ってきてもらえるように取り組んでいく」
―会津は全国新酒鑑評会金賞数日本一の一翼を担う。目指す姿は。
「品質審査や酒造講習会をやってきており、これらの取り組みで会津の酒がベースアップしている。会津は『日本一おいしいお酒を飲める場所』と掲げたい。多くの人に会津に来ていただいて、おいしい酒、食べ物、観光を楽しんでもらうことが大きな目標だ」
新体制が決まる
5月に開かれた総会では新体制が決まった。副理事長には桑原大さん(58)=磐梯酒造社長、向井洋年(ひろとし)さん(50)=鶴乃江酒造社長=が選ばれた。
ほかの役員次の通り。
理事=宮森優治(榮川酒造)新城猪之吉(末廣酒造社長)高橋亘(高橋庄作酒造店社長)塩谷隆一郎(稲川酒造店代表社員)▽監事=山口佳男(山口)宮森義弘(宮泉銘醸社長)▽事務局長=石井由加里(会津若松酒造協同組合)
- 吟醸酒・藤乃井7位、純米酒・三春駒9位 南部杜氏清酒鑑評会
- 末廣酒造が新ブランド「玄宰」 会津産米100%の特別純米酒発売
- 純米吟醸酒「天の希」4月6日発売 富岡産米100%使用
- 新酒「なないろ」完成 2年目、ラベル一新 本宮の農家と酒蔵開発
- 「金水晶四季の蔵」開所 新酒完成、水質日本一・荒川の水活用
- 華やかな香り「三春駒大吟醸386」 三春酒造が限定発売
- 雪室で熟成貯蔵 猪苗代の酒店、「特別純米無ろ過原酒」7月発売
- 福島県春季鑑評会、「玄宰」「会津男山 回」「廣戸川」に知事賞
- 6蔵元新酒「高い品質」 郡山で持寄会、大吟醸など出来栄え確認
- 4年目の「帰忘郷」増す深み 大熊産米の純米吟醸酒「復興感じて」