若松酒造協組、新城・新理事長抱負「『日本一の酒』飲める場所」に

 
しんじょう・そういち 会津若松市出身。東京理科大理工学部物理学科卒。電機メーカーに就職後、2003(平成15)年に家業に入り、09年から代表社員。

 5月に会津若松酒造協同組合理事長に就任した新城壮一さん(57)=辰泉酒造代表社員=は福島民友新聞社などのインタビューに応じ「まずはコロナ禍からの立て直しを図りたい」と意欲を語った。
 
 市や県と連携、消費回復へ 

 ―理事長就任の抱負を

 「各蔵元が(個別に)できないことを組合としてやっていくという役目は変わらない。その中で丸2年、新型コロナの影響で大きな打撃を受け疲弊している状況にある。その立て直しが目標となる」

 ―立て直しの具体策は。

 「前任の理事長がまいてくれた種がある。市や県など地域との連携で活性化を図っていく。『会津SAKEガチャプロジェクト』も始まっている。これまでも飲食店や経済団体の協力を得てきており、各種産業の総力で、(お客に)戻ってきてもらえるように取り組んでいく」

 ―会津は全国新酒鑑評会金賞数日本一の一翼を担う。目指す姿は。

 「品質審査や酒造講習会をやってきており、これらの取り組みで会津の酒がベースアップしている。会津は『日本一おいしいお酒を飲める場所』と掲げたい。多くの人に会津に来ていただいて、おいしい酒、食べ物、観光を楽しんでもらうことが大きな目標だ」
 
 新体制が決まる

 5月に開かれた総会では新体制が決まった。副理事長には桑原大さん(58)=磐梯酒造社長、向井洋年(ひろとし)さん(50)=鶴乃江酒造社長=が選ばれた。

 ほかの役員次の通り。

 理事=宮森優治(榮川酒造)新城猪之吉(末廣酒造社長)高橋亘(高橋庄作酒造店社長)塩谷隆一郎(稲川酒造店代表社員)▽監事=山口佳男(山口)宮森義弘(宮泉銘醸社長)▽事務局長=石井由加里(会津若松酒造協同組合)